助産師系学会・助産師会の運営を担当することになったものの、「勤務先も働き方も異なる会員への連絡が行き届かない」「研修や行政との連携に関する事務が増えて本業との両立が難しい」と悩んでいる方は少なくありません。本記事では、助産師系学会・助産師会に比較的広く当てはまる運営課題と、委託できる業務の範囲を整理して解説します。
助産師系の団体には、助産師の職能団体である日本助産師会と、助産学を扱う学術団体などがあります。日本助産師会は個人の助産師を会員として組織され、全国47都道府県の助産師会と連携しながら、研修事業や母子保健に関する事業などを行っています。また、助産学に関する学術団体では、学術集会の開催や研究成果の発表などが行われています。このほか、周産期医療や母性看護など関連領域の学会・研究会にも助産師が参加しています。
助産師には、病院や診療所に勤務する助産師、助産所を開業している助産師、大学や専門学校などで教育に携わる助産師など、所属先や就業形態が異なる人がいます。そのため、会員情報の更新や各種案内などを一元的に管理する体制が必要になります。
会員数が多い団体では、入退会や登録情報の変更、会費に関する手続きなども継続的に発生するため、事務局の負担が大きくなりやすい業務です。
助産師系の団体では、会員向けの研修会や継続教育の機会を設けている場合があります。開催案内や受講申込の受付、受講記録の管理、修了証の発行など、研修に付随する事務が継続的に発生します。独自の認定制度を運営している団体や、アドバンス助産師の更新要件となる研修を提供する団体では、受講証明書の発行や更新時期の案内といった事務も必要になります。
産後ケア事業や母子保健に関する相談事業など、自治体と連携した事業に関わる団体では、事業の実施に伴う書類の取りまとめや、自治体への報告などの事務対応が発生する場合があります。通常の学会運営とは異なる事務が加わることで、担当者の負担が増えやすい点も特徴です。
なお、学会事務局は大学や職能団体の事務所に置いて庶務・会計業務を行いつつ、研修に関する事務や大会運営は外部委託するという「部分委託」の形態も選択肢の一つです。団体の規模や事業内容に応じて、どの業務を委託するかを検討することが大切です。
助産師系学会・助産師会の運営は、勤務助産師・開業助産師・教育担当者など所属先や就業形態が異なる会員の管理に加え、研修に関する事務や行政と連携した事業への対応も発生する場合があります。外部委託を活用することで、担当者は助産ケアや教育・研究といった本来の業務に集中しやすくなります。全面委託だけでなく、負担の大きい業務から部分的に委託を始めるという選択肢もあります。
学術大会の運用から、オンライン・オフラインを組み合わせたハイブリッド開催まで、幅広く対応した3社について学会の規模と目的別に紹介します。(2022年6月調査時点)


