ここでは、学会のアンケートを作成する際に気をつけたい点と外部の事業者が提供しているサービスを解説しています。
学会アンケートは、目的をもって実施することが重要です。主な目的として、満足度の調査が挙げられます。質問項目の例は次のとおりです。
満足度が分かれば、次回の学会で修正すべきポイントも把握できます。さらに、参加者の希望を調査することで、次回以降のテーマ設定が容易になります。
アンケートの方法は、紙とWebに分かれます。それぞれのメリット、デメリットは以下のとおりです。
方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
紙のアンケート | 誰でも簡単に回答できる 回答者の手元に届けやすい |
作成にコストがかかる 集計に時間がかかる |
Webのアンケート | 作成にコストがかかりにくい 集計を簡単に行える |
作成にスキルが必要 回答者が限定される |
一概にどちらが優れているとはいえません。学会に参加する方の特徴などを踏まえて選択するとよいでしょう。
シンプルな質問を心がけることも大切です。わかりにくい質問は、意図を正確に伝えられない恐れがあります。選択方式などを採用して、回答者の負担を減らすことも重要です。負荷をかけすぎると、回答率が低下してしまいます。
アンケートの実施は、外部の事業者へ委託できます。具体的なサービス内容は事業者で異なりますが、原則として調査目標の設定、調査の設計、アンケートの設計と作成に対応しています。アンケートの作成は、紙とWebに対応しているケースが多いでしょう。
もちろん、アンケートの実施にも基本的に対応しています。事前に打ち合わせをした内容で、学会の主催者に代わりアンケートを実施してくれます。手間を省ける点は大きな魅力です。
アンケート結果の集計と分析にも対応しています。基本的には、アンケートの目的に沿った集計と分析を行ってくれます。これらの作業に必要なリソースを確保できない場合やスキルが不足している場合でも、アンケートの回答を次回以降の学会に活かせるでしょう。
アンケートは、学会の品質を高めるため欠かせない取り組みです。目的をもって実施すれば、修正点や参加者の希望を把握できます。実施にあたっては、紙とWebの違いを理解して使い分けること、質問と回答をシンプルにすることが大切です。リソースを確保できない場合は委託代行を活用しましょう。アンケートを含め学会の運営をサポートしてくれます。
学術大会の運用から、オンライン・オフラインを組み合わせたハイブリッド開催まで、幅広く対応した3社について学会の規模と目的別に紹介します。(2022年6月調査時点)