歯科系学会や歯科医師会、スタディグループの運営に負担を感じていませんか?本記事では、多忙な歯科医師の負担を軽減する学会運営委託のメリットや業務内容、代行会社の選び方を解説します。
歯科分野の学会や各地の歯科医師会、有志によるスタディグループでは、小規模から中規模の組織が多く、運営を担う担当者の負担軽減が急務となっています。
多くの歯科系学会や勉強会では、現役の歯科医師や歯科大学の教員が幹事・運営担当者を務めています。日々の臨床(歯科診療)や研究、教育活動で多忙を極めるなか、本業の合間を縫って会員管理や会費の徴収、セミナーの事前準備を行うのは時間的に大きな制約があります。
ボランティアに近い形で運営を支えるケースも少なくなく、担当者のリソース不足や疲弊が深刻な問題です。
近年、セミナーや学術大会においてWeb配信やハイブリッド開催が定着しました。しかし、専門的な配信機材の手配、Zoomウェビナー等のアカウント設定、当日の音声・映像トラブルへの対応などを歯科医師自らが行うには限界があります。
「配信が途切れてしまった」「受講者のログイン不具合に対応できない」といったトラブルのリスクを常に抱えながら運営しているのが現状です。
研修会を日本歯科医師会(日歯)の生涯研修の対象(単位付与対象)とするには、主催者側に煩雑な実務が発生します。
研修会開催日の25日前までに「JDA Eシステム」上で審査申請を行う必要があり、開催後は受講者から集めたICカード番号(6桁)と実際の出席ログを突合し、主催者側が一括データ登録を行わなければなりません。期限管理や膨大なデータ入力は、多忙な歯科医師にとって大きな負担となっています。
※なお、初めて主催者として登録する場合は60日前までの申請が必要です。
学会や研修会の委託サービスを利用することで、日常的なバックオフィス業務からイベント当日のサポートまで、幅広く業務をアウトソーシングできます。
学会やスタディグループの基盤となる、通年の事務作業を代行します。会員データベースの管理、新規入会や退会の手続き、年会費の請求や未納者への督促、会員からのメール・電話問い合わせ対応などを一括して任せられます。事務局機能を外部に固定化することで、幹事や役員が交代する際の「引き継ぎの手間」や「情報の紛失リスク」も防ぐことができます。
学術大会や定期研修会の開催に向けた、スポットでの支援業務です。開催数ヶ月前からの会場手配、告知チラシの作成、参加申し込みフォームの設置、当日の受付対応、司会進行のディレクションまでを網羅します。受付や誘導などの現地スタッフの手配も任せられるため、主催者側はプログラムの構築や講師との交流に専念できます。
Webセミナーや現地とのハイブリッド開催におけるテクニカル業務をプロに一任できます。適切な配信プラットフォームの選定から、当日のカメラ・マイク・スイッチャーなどの専門機材のセッティング、映像・音声のオペレーションまで対応します。万が一の通信トラブルにも即座に対応できる体制が整うため、安心して開催できます。
セミナーに登壇する歯科大学講師、開業医、歯科衛生士など、テーマに応じた講師のキャスティングやスケジュール調整をサポートする会社もあります。
さらに、煩雑な「日歯生涯研修事業」の25日前までの事前申請や、開催後の受講者データ登録までを代行してもらうことも可能です。
多くの運営代行会社があるなかで、歯科医療業界の特性やシステムを理解している業者を選ぶための比較基準を解説します。
歯科系の研修会において、「日歯生涯研修の単位が付与されるか」は参加者を集める上で重要な要素です。そのため、代行会社を選ぶ際は、日歯生涯研修(Eシステム)の申請手続きの実績があるかを必ず確認しましょう。歯科業界の専門用語や認定医・専門医制度などの慣習に慣れている会社であれば、事前の打ち合わせもスムーズに進みます。
すべての業務を丸投げするだけでなく、予算や組織の規模に応じて「必要な業務だけ」を切り出して依頼できる柔軟性が重要です。例えば、会員数数十名のスタディグループであれば「日歯の申請代行と当日のWeb配信だけ」、大規模な学会であれば「事務局運営をトータルで」など、ニーズに合わせたカスタマイズや明瞭な料金提示をしてくれる業者を選びましょう。
オンライン・ハイブリッド開催を前提とする場合、映像や音声のクオリティはセミナーの満足度に直結します。単に「Zoomを立ち上げるだけ」ではなく、通信回線のトラブルや機材トラブルへのバックアップ体制(予備機材の用意など)が整っているか、専任の配信オペレーターが当日付き添ってくれるかを事前にチェックすることが大切です。
歯科系学会や医師会、スタディグループの運営は、歯科医療の発展や技術向上のために欠かせない活動です。しかし、臨床や大学業務と兼務しながら、煩雑な事務作業や日歯生涯研修の申請、オンライン配信の準備を行うのは非常に大きな負担となります。
信頼できるプロの運営代行会社に業務を委託することで、引き継ぎや属人化の課題を解決し、安定した運営基盤を築くことができます。まずは自組織の課題を洗い出し、必要な業務を柔軟に切り出せるパートナーを見つけ、本来の目的である歯科臨床や研究活動に専念できる環境を整えていきましょう。
学術大会の運用から、オンライン・オフラインを組み合わせたハイブリッド開催まで、幅広く対応した3社について学会の規模と目的別に紹介します。(2022年6月調査時点)


