こちらの記事では、学会の委託先を評価するポイントの中で「提案力」に注目しています。学会を成功に終わらせるためには、どこに委託をするかが非常に重要になってきます。そこでこちらの記事では、委託先を選択する際に知っておきたい「提案力を評価するポイント」を紹介します。
具体的に、提案力について評価するにあたってどのような部分がポイントになってくるかを解説していきます。ここでは、「仕様・要件への的確な対応」「実現性・具体性」「コストの妥当性」「プレゼンテーション・質疑応答」といった項目について、評価されるポイントなどをまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
評価されるポイントとしては、まず学会が示している仕様や業務要件に沿った提案が行われているか、という点が重視されます。ここでの評価ポイントとして挙げられるのは、「仕様に忠実」かつ「現実的な運営計画が示されているか」です。
そのため、委託先が学会側から提示されている業務内容や、要求されている事項について正確に把握しているかという点が重要であり、さらに提案書やプレゼンテーションによって、その理解が明確に示されているか、という点がポイントになってきます。ここでは、求められている仕様・要件に対し、どのような方法や体制にて対応していくかという点を具体的に示すことが大切になってきます。
また、委託先の提案した内容が実現可能なのか、実現に向けた具体的な運営方法やスケジュール、体制についてもしっかりと示されているかが非常に重要となっています。ここでは、提案された内容が明確なものになっているか、さらに必要となる人員やそれぞれの役割分担、責任体制についても示しておくこともポイントのひとつです。
また、過去に対応した類似業務の実績や、運営を行っていく中での工夫例も評価対象となります。
学会側の要望や求められている使用などに沿った提案もしつつ、独創性や改善提案といった点も見られることになります。ここでは、他の学会やさまざまなイベントを参考にしながら、独自の工夫や効率的に学会を進めていくための対策など、提案に新しいアイデアが盛り込まれているかが確認されます。なお、独創的な提案ができている場合には、高い評価につながります。
提案されている内容のほか、コストについても見られます。具体的には、見積もりが求められている仕様に合った適正価格になっているかという点が挙げられます。また、その中では必要な作業工数や経費などがもれなく計上されているのかという点や、追加コストが発生する可能性がある部分について明確に示されているかどうか、という点も重要です。
加えて、コストパフォーマンスが高いかという面も見られます。単純にコストが安いだけではなく、コストに見合ったサービス品質・成果が期待できるか、という点についても重要な評価基準となります。書面での提案はもちろんですが、プレゼンテーションや質疑応答なども評価のポイントとなってきます。プレゼンテーションや質疑応答が行われる際には、さまざまな質問を受けることになります。実際に評価選定委員会においては、このような場面の時の印象や説得力についても見られます。
こちらの記事では、学会の委託先が評価されるポイントとして「提案力」に注目し、解説を行ってきました。学会委託においては、「仕様への適合性」「実現性」「独創性」「体制」「コスト」「コミュニケーション力」という6点を中心として、書面とプレゼンテーションの両面から総合的に評価されることが一般的となっています。学会を成功に終わらせるためにも、どのような点を重視すれば良いのか、という部分をあらかじめ知っておき、より良い委託先を見つけるようにしてください。
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