獣医学系学会・獣医師会の運営を担当することになったものの、「会員の専門領域や所属がさまざまで管理が難しい」「研究倫理に関する書類対応をどう進めればいいのか」と悩んでいる方は少なくありません。本記事では、獣医学系学会・獣医師会に比較的広く当てはまる運営課題と、委託できる業務の範囲を整理したうえで、委託先を選ぶ際の考え方を解説します。
獣医学系には、研究・学術活動を担う日本獣医学会のような学術団体と、獣医師の職能・公益活動を担う日本獣医師会のような団体があります。会員には動物病院の開業医、家畜保健衛生所などに勤務する公務員獣医師、製薬・飼料企業や大学に所属する会員など、幅広い所属先が含まれます。
小動物・大動物・産業動物・公衆衛生など診療領域によって専門性が異なり、開業医・公務員獣医師・企業所属会員などが混在する学会では、会員種別や所属情報などを適切に管理する必要があります。
動物実験の倫理審査そのものは、多くの場合、研究者が所属する研究機関側の動物実験委員会が担うものです。学会によっては、投稿規程に基づく倫理面の申告確認や、研究機関における承認状況の確認、発表・論文投稿時の書類管理などが求められる場合があります。
学術大会に動物用医薬品メーカーやペットフードメーカーなどが企業展示や共催セミナーで参加する学会では、協賛金の受け入れや展示ブースの調整といった事務対応が発生します。
なお、学会事務局は職能団体の本部や大学に置いて庶務・会計業務を行いつつ、研究倫理関連の書類管理や企業展示対応は外部委託するという「部分委託」の形態も選択肢の一つです。学会の規模や体制に応じて、どの業務を委託するかを検討することが大切です。
獣医学系学会・獣医師会では、会員の診療領域や所属先が多岐にわたることに加え、研究倫理に関する書類対応や企業展示・協賛への対応などが発生する場合があります。外部委託を検討する際は、一般的な事務局業務だけでなく、こうした獣医学分野特有の業務にも対応できるかを確認することが大切です。学会の運営体制や委託したい業務を整理したうえで、対応範囲や実績を比較して委託先を選びましょう。
学術大会の運用から、オンライン・オフラインを組み合わせたハイブリッド開催まで、幅広く対応した3社について学会の規模と目的別に紹介します。(2022年6月調査時点)


