ここでは学会の抄録集の目的や作成時のポイント、委託した場合のサービス内容を紹介します。
学会の抄録集とは、参加者が事前に発表内容を確認するためのものです。発表内容を要約したもので「要旨」と呼ばれることもあります。
抄録は見るだけで発表内容の概要がすべて確認できることを基本としており、研究の目的・手段、そして考察などが書かれているのが一般的です。学会でフォーマットが決まっている場合もありますが、図版やグラフの使用が可能だったり、フォーム入力して送信したりするなど、学会によって形式は異なります。
自分の発表内容に興味を持ってもらうことを目的として、抄録を書いてみましょう。
抄録集の作成において、さまざまな制限があるケースも多いです。特に気を付けなくてはいけないのが「文字数制限」です。制限された文字数内で、いかに魅力的な文章を書き、興味を持ってもらえるかを考えましょう。また、引用のルールも確かめなくてはいけません。ほかの文献から引用する場合、どこから引用したものなのかをわかりやすく記載しておきます。
抄録集では「である」調を使用するのが一般的です。「ですます」調のほうが丁寧で良いのでは?と思うかもしれませんが、抄録ではあまり好まれません。また体言止めを使用すると読みづらくなるため「である」調で統一しましょう。見た目もすっきりとして、理解しやすい文章に仕上がります。
抄録集は、事実に基づいたことを客観的な視点で綴るものです。私見を入れたくなりますが、誰が見てもわかりやすい抄録を目指すためには、私見を入れずに作成しましょう。
抄録集作成を行う前に、まずはデータの整合性を検証するところから始まります。情報に不備や不足がないかどうかをチェックします。
抄録集全体のデータを確認し、補正します。美しさや統一感を出すためには、細かな補正も必要です。
データベースを作成し、急な変更や追加があった場合などでもすぐに対応し、最新のものへ交換できるように準備します。
専門のオペレーターやプログラマーが、見やすくわかりやすいレイアウトに仕上げます。
校正担当者が、誤字脱字や文字化け、レイアウトの不具合などをチェックします。
印刷工場で印刷を行い、その後会員への発送を行います。
抄録集は、参加者が事前に発表内容を確認する目的で作成されています。しかし、文字数に制限があったり書き方に独特なルールがあったりするため、苦手に感じる人も多いです。委託代行を利用すると、データの検証から発送まで、一括で依頼できます。
学会前は何かと忙しくなり、抄録集の作成まで手が回らないことも多いでしょう。より質の高い抄録集に仕上げられるように、そして負担軽減のためにも、委託代行を検討してみましょう。
学術大会の運用から、オンライン・オフラインを組み合わせたハイブリッド開催まで、幅広く対応した3社について学会の規模と目的別に紹介します。(2022年6月調査時点)